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ダッジ チャレンジャー 01(伝家の宝刀 ヘミエンジン)

DODGE CHALLENGER

/伝家の宝刀 ヘミエンジン/

何やら家の裏が騒がしい・・・
夜も更けてこの寒空に数人の話し声が・・・笑い声も・・・
気にはなったが時間も時間。


「あ~どうか明日が穏やかで平穏な日でありますように」
寝た。

穏やかな朝は来なかった。
家じゅうが振動している。


「地震?」カミさんが台所から不安そうな顔でやってきた。


「いや違うみたいやけど?」

 

月曜日の朝いつもどおりゴミ出し当番の私が家の裏に回ると・・・・
そこにはアイドリング中のダッジ・チャレンジャーがいた!
大排気量のV8エンジンが出す排気振動は凄まじく辺りの空気が脈動していた。

 

「分かった!裏の家のクルマや!」


「クルマで家が揺れるの?」


「ダッジ・チャレンジャーやからな」


「ダッジャ・・何?」

 

検索して1枚の写真をカミさんに見せた


「ほら、これ」


ジーン・シモンズばりにメイクをした金髪モヒカンのにーちゃんと一緒の、

チャレンジャーの写真を見せた。


「うわ!怖!モヒカンやん」
「いやそっちやなくてクルマのほう、アメ車やで!」


「裏のご主人そんな趣味あるの?」


「さあ~聞いたことないけど」


第一次4WDブームのときはブルーのハイラックスサーフ。
ワゴンが流行ればレガシーワゴンと律儀に追いかけてはいたけど・・・
普通、BMWとかメルセデスのCクラスとか間に何か挟まんかい?

【いきなりダッジ・チャレンジャー!】
昨日まで白のクラウンやったのに。


「裏のご主人もモヒカンにするんやろか。怖いなあ・・・・」


「せーへんやろ」

 



【デロデロデロデロデロ デロデロ】

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