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/伝家の宝刀 ヘミエンジン/
何やら家の裏が騒がしい・・・
夜も更けてこの寒空に数人の話し声が・・・笑い声も・・・
気にはなったが時間も時間。
「あ~どうか明日が穏やかで平穏な日でありますように」
寝た。
穏やかな朝は来なかった。
家じゅうが振動している。
「地震?」カミさんが台所から不安そうな顔でやってきた。
「いや違うみたいやけど?」
月曜日の朝いつもどおりゴミ出し当番の私が家の裏に回ると・・・・
そこにはアイドリング中のダッジ・チャレンジャーがいた!
大排気量のV8エンジンが出す排気振動は凄まじく辺りの空気が脈動していた。
「分かった!裏の家のクルマや!」
「クルマで家が揺れるの?」
「ダッジ・チャレンジャーやからな」
「ダッジャ・・何?」
検索して1枚の写真をカミさんに見せた
「ほら、これ」
ジーン・シモンズばりにメイクをした金髪モヒカンのにーちゃんと一緒の、
チャレンジャーの写真を見せた。
「うわ!怖!モヒカンやん」
「いやそっちやなくてクルマのほう、アメ車やで!」
「裏のご主人そんな趣味あるの?」
「さあ~聞いたことないけど」
第一次4WDブームのときはブルーのハイラックスサーフ。
ワゴンが流行ればレガシーワゴンと律儀に追いかけてはいたけど・・・
普通、BMWとかメルセデスのCクラスとか間に何か挟まんかい?
【いきなりダッジ・チャレンジャー!】
昨日まで白のクラウンやったのに。
「裏のご主人もモヒカンにするんやろか。怖いなあ・・・・」
「せーへんやろ」
【デロデロデロデロデロ デロデロ】
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